2026.06.08

「すすぎは3回」「洗濯ネットを使わない」と言うと衣類が傷むのでは?と言われる。でも、それは誤解です。

「すすぎ3回をする」「洗濯ネットを使わない」と言うと、「衣類が傷まないんですか?」という質問をもらうことがよくあります。先日出演した『ホンマでっか!?TV』でも、島崎和歌子さんやみちょぱさんなどから同じことを聞かれました。

この考え方は、多くの方が少しずれているところがあるので、少し解説しておきたいです。

「傷む」の多くはイメージ

まず多いのが、「すすぎ3回をしたり、洗濯ネットを使わなかったりすると衣類が傷む」というのは、イメージであることが多いです。

「傷むって、具体的にどんなふうにですか?」と聞いても、具体的に出てこない、ということも少なくありません。実際には何の問題もないのに、「なんだか傷みそう」という不安だけが先行しているケースも珍しくありません。本当はまったく問題ない、ということが多いです。

洗濯が原因でないものを、洗濯のせいにしている

たとえば「襟が伸びてしまった」というとき、原因は洗濯ではなく、干すときや着ているときにすでに伸びている、ということが多くあります。また、アイロンで整えれば済むものを、傷んだと言っている、ということもあります。

そして、もし、しっかり汚れを落とさなければいけないアイテムなのに、それで傷んでしまうような衣類があれば、そもそも設計や作りのほうに問題があります。それを洗濯のせいにしてはいけませんし、本来、洗濯で帳尻を合わせようとしてもいけません。

ネットで防ぐのではなく、洗い方を分ける

そもそもネットで防ぐものではないものを、ネットで防ごうとしているケースもあります。ネットで防ぐのではなく、洗い方そのものを調整します(仕分けをして洗う)。それが、本来の対策です。

たとえば、白い綿のTシャツなら、「洗い15分・すすぎ3回・脱水3分」が基準になります。でも、洗うものの前提が変われば、そこに仕分けを入れて洗い方を分けます。

黒い綿のTシャツなら、「洗い10分・すすぎ2回・脱水3分」といった具合です。綿は摩擦で毛羽立ちやすい素材です。黒い綿のTシャツを白い綿のTシャツと同じように洗うと、毛羽立ったところが白っぽく見える、それによって黒がぼやけて見えるようになってしまいます。白いTシャツなら問題ないことが、黒いTシャツでは問題になります。それをできるだけ抑えるために、白いTシャツと黒いTシャツは分けて洗うということになります。

また、素材がウールになれば、ソフトに回転する洗濯機のコースを選んで洗います。

いずれも、ネットで対応するものではなく、洗い方を分けることで対応するものです。

そして、状態を崩したくないその希望が強くなればなるほど、家庭の洗濯には向きません。

「色を保って洗いたいな」とか、「形が崩れたら嫌だな」などなど、元の状態をなるべく崩したくないと思うアイテムほど、クリーニングがおすすめになります。

極端に言えば、状態を気にしないなら、どんな洗い方でも構いません。

でも、状態を気にするなら——服に合わせて洗い方を調整する(仕分けて洗う)、また、クリーニングを利用する、その必要性が出てくる、ということです。

服を傷めずに洗い、気持ちよく着るために必要なのは、二つです。

素材や色や作りはどんな服か?その服をどんなときに、どんな状態で着たいのか?を明確にすること。

そして、「洗濯ネット」ではなく、「仕分け」と「クリーニング」という選択肢を持つことです。


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