うちの洗剤、全部手で詰めてます(笑)
詰めて、「うわっ!500グラム超えた」→ちょっと戻す。とかやってます(笑)
生産性とか効率とか考えたら、ものすごくバカなんですが、手で詰めてます。
どっか工場に委託して、流通に乗っけて、色んなお店に置いてもらったら楽だし、儲かると思います。
でも、この洗剤に関してはやんない。
そういうのは僕自身今までやって来たし、今でも、僕の顔がついて売ってるやつも探してもらうとありますよ。
でも、そういうことやっててもなんも変わらんなと。
だからこれは、ただ売れればいい洗剤じゃない。
この洗剤を通して、そのひとの洗濯がホントに変わって欲しいから売ってる。
だから、直販しかしない。
クリーニング屋さんとかも、店頭で売りたいと言ってくれるところが何軒もあった。
本当にありがたい。
でも、それもやりません。
僕が目の届く範囲だけ売れればいい。
僕の声が直接届くくらいの数だけ売れればいい。
何故なら、洗剤を「どう使うか」が一番大切だから。
その「どう使うか?」の部分をちゃんと、僕が伝えられる範囲の人に届けばいい。
「特殊な何かが配合されてるんですか??」とかってけっこう聞かれるんですが、そんなことない。
すごい画期的な何かとか、最先端のこれがとかあると売りやすいけど、そういうのない(笑)
洗剤を作ってる時、差別化のために、なんか色々入れたくなったりするんですよね。
あっちの洗剤に入ってないこの成分をとか。
散々やったけど、結局極めてオールドタイプというか、オーソドックスな成分になった。
だって、結局大事なのはそれを「その人がどう使うか?」なんだもん。それより効果的な「成分」無いんだもん。
洗剤もそうだし、洗濯機もそうだけど、その「人」の部分が置き去りになってるから、売り上げが目的になり、変な機能がついてきたりする。
そういうのってなんか無意味だなと。
大して洗濯好きでもないタレントを連れて来て、洗濯愛してる会とか言ってんじゃないよ。
とか
完全消臭と言ってるのに、何でそんなに香料が強い柔軟剤なんだよ。
とかとか
なんで、冷蔵庫が洗濯のこと話し出すんだよ。
とかとかとか。
なんかおかしくね??
もっと本質的なことを考え直せやと。
僕の中では、洗剤の詰め方ひとつ世の中の洗濯に対するアンチテーゼだ。