「洗濯」そのものがどうしたらいいのかわからない人って、結構多いんだなぁ・・・と最近改めて実感している。

 

多分、今の多くの洗濯って、料理に例えると、「野菜とか切らずにそのままいれて、とりあえず鍋の素をぶっこんで煮込んだ」みたいな、そんなことになっているように感じる。

要するに、突っ込んで洗剤入れて回しておけば、一応洗ってる・・・って感じの洗濯ということだ。

 

「とりあえず食べられればいい」という意見もあると思うが・・・（笑）

できれば素材の味を引き出して、美味しいほうがいいと思うのは僕だけだろうか？？

 

 

洗濯を伝えていると、極端に効率化しようとする人が多いことに驚く。

例えば、「洗濯機に入れる間に少し下洗いをする」ということでさえ省きたがる人のなんと多いことか。

それは例えば料理で言えば、野菜の皮をむかずに、ましてや切ることさえもせずに鍋に入れて煮込み始めるのと同じようなものなのだけれど・・・。

最低限、皮をむく、切る、というのは余計な手間でもなんでもない。それをしないことには成立しない「最低限」というものがある。

何も1時間かけてゴシゴシ洗えということではない。ほんの数十秒〜数分でいいのだ。

 

でも、洗濯は教わる場所や教えてくれる人が極めて少ないのだから、これはしょうがないことなのかもしれない。

だからこそ僕は「クリーニング屋」をやめて、「洗濯家」という仕事を創ったわけで。
洗剤や洗濯機の種類をどれにするかより、「自分がどう使うか？」がはるかに大事だから、僕はその大切な部分を伝え続けようと思う。